「げっ!昨日よりも増えてんじゃん・・・。」

「だな。全学年に広まったんだろう。」

はぁ・・・・。

これ、ホントに下りられんの?

車から下りれるかも微妙じゃん・・・。

「ほら、行くぞ。」

「はぁい・・。」

あたしは、テンションダダ下がりで

悠の後に続いた。

「「「「「きゃーーーーーっ!」」」」」

ったく、相変わらずうっさいなぁ・・・。

朝からめーわくなんだっての。

「琶炉、大丈夫か?」

「あたしはへーき。悠は?」

「俺は、いつものことだし。」

メイドさんも、けろっとした顔をしていた。

もしかして・・・皆慣れっこ・・・?

「お前、マジ女子に関わんなよ?」

「なんで?」

「絶対嫌がらせされるだろーが。バカかお前は。」

はぁ?

あたしはバカじゃないですけど?

少なくとも、こいつよりは

まともな人間ですよーだ。

「わかった。関わんないよーにする。」

確かに、面倒なのはゴメンだ。

漫画によくあるいじめとかも

めんどいから嫌だし。

「琶炉様には、私がついておきますので。」

「頼む。でも、お前も無理すんなよ?メイドでも女なんだから。」

「お気遣いありがとうございます。」

メイドさんは、ぺこりと頭を下げた。

なんか、優しい・・・?

だから、悠には人が集まるのかもしれないなぁ。

いつもより悠が

おっきく見えた。