「あ、そうだ。お前、ケータイ持ってる?」

「持ってるけど?」

「メアド、よこせ。俺のもやるから。」

何?

訳せば

メアド交換しようってこと?

「いいよ、赤外線できる?」

「おう。」

ぴっ、と

一瞬で、悠のメアドがあたしのケータイに入る。

「絶対持っとけよ。何かあったら、電話しろ。」

「わ、わかった。」

なんでこんなに、真剣なんだろ・・・?

そんなに危ないとこにいる?あたし。

「私とも、交換していただけますか?」

「いーよ。交換交換っ♪」

メイドさんとなら、全然okっ♪

女友達みたいな感じだもんっ♪

ぴっ、と

またもや一瞬で、メアドが入った。

「着きましたよ。」

運転手さんの声が、車の中に響く。

「はーいっ♪」

大変かもだけど、

学校は嫌いじゃない。


でも、この後すぐに

あたしは2人に電話をかけることになる。

そんなこと、知るよしもなく

あたしは無邪気に笑っていた。