「ったく、やっと寝たか・・・。」

現在、深夜23:oo。

本来なら、仕事をしている時間だが・・・。

俺の腕の中には、俺の許婚

“羽爾野森琶炉”

がいた。

「こいつ腕どけたら、本当におきそーだもんなぁ。」

まだ全然眠くない俺は、

腕の中にいる、琶炉を見つめた。

こんなに近くで、見つめることなんかないから、わかんなかったけど。

こいつ、

目ぇ、おっきいなぁ・・・。

閉じててもわかるくらい、パッチリしてるんだ。

すっとした顎に、クリクリした目。

薄い唇。

どこをとっても、確かに可愛い奴だ。

肩幅もちっちゃくて、

触れてみてあらためて

華奢だな。と思った。

「これで、もうちっと素直だったらいいんだけどな〔笑〕」

素直じゃねーところが、可愛いんだろーけど。

サラサラな長い髪が

すっぽりと、琶炉の身体を包んでいる。

「お前は、俺が好きか?俺は・・・。・・好きかもしんねー。」

こいつよりも先に、俺が惚れちまいそーだ。

いつの日か言ったあの言葉は、本当かもしれねーな。

「・・・。おやすみ、琶炉。」

俺は、眠っている琶炉の唇に、キスを落とした。

次は、おきているときに

やってやろう。っと思いながら、

俺は目を閉じた。