「ゆ、悠?」

「な、なんだよ。」

「なんか、さっきよりも、体温上がってる?」

「べ、別に・・・。」

「嘘だぁ。」

絶対間違いないって。

それに、なんか・・・。

ドキドキ、してる?

「お、おい。琶炉。」

「ん?何?」

「なんか、俺まで恥ずくなってきた〔笑〕」

「ば、ばっかじゃないのっ!?」

ちょっとは、意識してくれてんのかなぁ

なんて、考えたあたしがバカだった。

こいつは、あくまで

あたしに

“好きにならせる”

わけね。

いーわよ、絶対なんないからっ!

「悠、そのままにしててよ?あたし、もー眠たいから。」

「はいはい。じゃ、おやすみ。」

「うん。・・・おやすみ。」

悠の、温かい体温に包まれながら

あたしは気持ちのいいまどろみに、意識をあずけた。