「ふぅ。すっきりしたぁ・・・。」

手を洗いながら、鏡を見る。

よしっ。okっ。

「早く、由紀のところにもどろー。」

テクテク歩いて、部屋のドアを開ける。

がちゃっ。

・・・?アレ・・・?

がちゃがちゃっ。

アレアレ・・・?

な、なんで、鍵がしまってんのよーーーっ!

くそぉ・・。由紀めぇ・・・。

今夜1晩、あたしにどうしろっていうのよぉ・・・。

「はぁーーー・・・。どうしよ・・・。」

「お。琶炉じゃん。どうしたんだよ。」

「あ。悠。ちょっと、由紀に追い出されちゃって・・・。」

「何、ケンカ?」

「ちーがーう。多分イタズラ。」

「ふーん。ならさ、俺の部屋くる?」

「はっ!?」

こいつ今

“俺の部屋くる?”

って言ったぁーーっ!?

いやいやいやいや。

絶対無理でしょっ。

「何?嫌なの?」

「い、嫌ってわけじゃないけど・・・。」

「んじゃ、いーだろ。ほら、入れよ。」

「・・・お邪魔します。」

どうしよーーーっ。

今夜は、

絶体絶命の、

1夜だぁっ!!