「ふぃー・・・。落ち着くー・・。」

悠の隣に座って、ソファに身をあずけた。

もうお金持ちになれちゃったのか、

ふかふかのソファに座ると、なんか安心する。

「お前なぁ・・。完全に金持ち発言じゃん〔笑〕」

「もーなれちゃったのよ。悪かったわね。」

「いや、いーけどよぉww」

隣でクスクス笑っている悠を、

横目で睨む。

「もー・・・。悠のバカぁ。」

「俺はバカじゃねー。天才ww」

いっつもそう言うんだから。

ナルシストだなぁ・・・。

「2人共、仲いいんだね。」

お父さんまで、あたし達のやりとりを見て

笑っていた。

「悠もよかったな。琶炉ちゃん見たいな子が許婚で。」

「だろー?親父、さんきゅー。」

悠は、得意げに笑っていた。

なんだそりゃ。あたしのどこがいいんだろ?

「悠は、あたしのどこがいいの?」

純粋な質問。

だって、あたし別に・・・

頭いいわけでもないし、モデルさんみたいに可愛いわけでもないし

一般生徒なんだよ?

「性格とか、背ぇちっちゃいとことか。全部俺の好み。」

・・・?

何それ。

あたしの性格のどこがいいんだろ?

「ふーん。そっか。」

でも、なんか嬉しい。

よくわかんないけど、それでも素直に嬉しい。

「ありがと、嬉しい。」

「そりゃ、よかった。」

・・・にしても。

お父さんがいる前で、よくも恥ずかしげなく

そんなことが言えるなぁ・・・。

「悠は相変わらずなんでも言うね。」

「ん?どゆこと?」

「私がいる前でも、琶炉ちゃんを褒めただろう?そうゆうことだよ。」

「・・・??」

悠、本当にわかってないのかなぁ?