あの後も、ドタバタしながら朝食をとって

1回部屋に戻って、鞄をとって。

今現在。

スーパーお金持ち君

〔なぜかあたしの許婚っ!?〕

と、リムジンの中である。

「あたしは歩くからいいっていったのにー・・・。」

「んなわけにはいかねーだろ。今日から羽爾野森の名を名のるんだから。」

「はぁ!?」

だーかーらー。

あたしは許婚の件は、認めてないってのっ!

しかも、そんなことしたら

クラスの女子に、すっごく睨まれるじゃん。

ひぇーっ!めんどいーっ!

「学校では、俺から離れんなよ?」

「あんたと一緒にいたら、目立つじゃん。」

「はぁ?たりめーだろ?」

はぁ・・・。

そうですよね、お金持ち君は慣れっこなんですよね。

「俺、かっこいいから♪目立って当然だっての。」

「はいはい。ナルシ全開っすねー。」

ここまでくると、いっそ清々しいわ〔笑〕

「琶炉様、悠様。着きました。」

「はーい。」

「んじゃ、離れんじゃねーぞ?」

「だからいやだって。」

「うっせ。俺といたら、睨まれねーから。」

「・・・わかった。」

そこまで言うなら、

一緒にいてやらなくもない。

多分、苗字も変わっちゃったんだろうし。

しょうがない、と思いながら

あたしはリムジンから外に出た。