思わず言葉にでてしまうくらいの

美味しさだった。

もー、今まで食べたことないくらい

ちょーっ美味しいっ!

「あたりめーだろ。」

悠が隣でつっこんでくる。

だってだって、ホントに美味しかったんだもんっ。

「うるさいなぁ、いいでしょ別に。」

「悪い悪い。ま、美味かったんならいいんじゃねーの。」

悠は、苦笑気味だ。

こいつは食べなれてるのかもしんないけど、

あたしは初めてなんだってば。

「ふぅー。美味しかったっ♪ごちそうさまっ♪」

すぐに食べ終わってしまう。

「俺も、部屋戻るわ。琶炉、一緒にこい。」

「えー?なんで?」

「部屋まで迷ってもらったら困るんだよ。」

「何ソレ。」

もう迷わないっての。

もうちょっと、母さん達といたかったのになぁ。

「いいからこいよ。」

「わかったよー・・・。」

しょうがない、ここで下手に抵抗しても

めんどくさいだけだし。

素直について行っとくか。

悠の後について、席を立つ。

ま、母さん達もこれからの話があるかもしんないし。

あたしは席を外したほうがいいのかもね。

「ほら、ここだぞ。」

「あ、うん。」

廊下は相変わらず長くて

あたしの部屋までも、結構長い。

はぁ・・・、疲れるぅ・・・。

「中にメイドいると思うから。後はメイドにやってもらえ。」

「う、うん。」

よくわかんないけど、メイドさんがいるんだ・・・。

まぁ、こんな家だもんね。

当たり前か。

あたしは、なんの抵抗もなく

部屋のドアを開いた。