「ご・・かい・・・?」

「そーだよ。誤解。」

あたしが、少し落ち着いたところで

悠はゆっくり話し出した。

「今日俺が一緒にいたのは、俺の姉さん。」

「悠の・・・お姉さん?」

「そ。羽爾野森瑠実。俺と血の繋がってない姉さんだよ。」

「そ・・・だったの・・?」

「んで、本題。お前俺のことが好きなの?」

「う・・・。」

さっきは勢いで言ってしまったけど。

どう答えたらいいのだろう・・・?

「さっき言ったよな?俺のことが好きだって。」

「き、きこえてたならいいじゃない。」

「大好きって言えよ。」

「ほぇ・・?」

「ほら、早く。」

悠は、あたしを急かすように

じっと見つめる。

「だ、大好き・・・//」

「俺も。」

悠は、あたしの顎をくぃっと持ち上げて

キスをする。

「んっ・・・。」

「もう1回?」

「ん・・・。」

「しゃーねぇなぁー。」

チュッと音を立てて

何度も何度も、あたしにキスをしてくる。

「お前は、もう俺の彼女だから。」

「・・・?」

「許婚であって、俺の彼女。・・・浮気すんなよ?」

「どっちが。」

あたしは、浮気なんてしないもん。

そんな意味をこめて

あたしはもう1度、悠にキスをした。