『石原。』

名前を呼ばれて振り返るとやっぱり重松で。

『わかってるよ、賭けだろ?』

重松は頷くと、俺に自分の結果を渡してきた。

・・・5教科、486点。

『あたしの勝ちだね?』

そう言ってうっすら笑う重松。

嫌な予感がするのは気のせいだろうか・・・

『約束の命令だけど・・・』

息をのむ俺。

『真奈に告ること。以上。』