「それから、藤堂先生、あの子たちに『可哀想』とおっしゃる時があるでしょ、私個人の考えとしては、『可哀想』という言葉は、上から見下したような哀れんだ蔑みの言葉だと思います。あの子たちは、可哀想なんかじゃないんですよ。私は、あの子たちが、『生きる』ということを体全体で教えてくれている尊い使命を持って生まれて来てくれた子たちだと思ってるんです。だから、可哀想なんて言葉は、あの子たちには、およそ、似つかわしくないのですよ」


「…………」