「あっ、金森先生、丁度、良い所にいらっしゃったわ。こちら、新しく赴任された、藤堂静香さん」


「藤堂静香です。宜しくお願い致します」


静香は、この春まで同居していた祖母から、教えれたとおりの45度のお辞儀をした。


「金森絹江です。宜しくお願いします」


お辞儀は、30度というところか。

静香は、変なところにこだわる。


「この1年は、藤堂先生には、金森先生のクラスの副担任をしていただきます。お2人ともよろしいですね」