「もともとは、小学校の先生が志望だったんですけど。障害のある子どもたちと出会って、改めて『生きる』ということを教えてもらったような気がするんです」


「そう………小学校が志望だったの。でも、あなたのような方が来て下さって嬉しいわ。大変なことの方が多いけど、その分、やりがいもあるから。困ったことがあったら、私や他の先生方にいつでも相談して下さいね」


「ありがとうございます」


その時、入り口のドアが開いて30代後半位の背の高い女性が入って来た。