「藤堂先生、普通の子とは違うって、どういうことですか?ここでは、普通と違うなんて間違っても言わないで下さいね」


金森先生の能面の顔が般若に変わった。


「私は、そんなつもりで言ったんじゃありません」


「じゃあ、どんなつもり?あなたが気楽に言った言葉が、この子たちの人生を大きく変えてしまうこともあるんですよ」


「そんな、大袈裟な」

「大袈裟なんかじゃないのよ。今のあなたには、わからないでしょうけど」