「おはようございます」


「きぃちゃん!わかった?昨日、先生が言ったよね?言われたことは、きちんとやらないとダメだよ」


きぃちゃんは、昨日と同じで、顔を真っ赤にして、手を小刻みに震わせていた。


金森先生は、静香に気付くと、能面のような顔を向けた。


「おはようございます」


「先生、きぃちゃん、何かしたんですか?」

「したんじゃなくて、言われたことをしなかったんです」


「でも、きぃちゃんは、普通の子とは、違うんですよ」