「ん、そだね。私も嫌われたくないし。それに、『女をダメにするタイプ』とか、田所の悪口言われるのもやだし」
「田所の悪口じゃなくて、私はほのかさんの悪口を言ったつもりですけど」
「え? そうなの? だったら尚更やだしっ!」
「へぇ……尚更やなんだぁ」
綾子は心底呆れたような苦笑を浮かべた。
笑いたければ笑うがいいさ。
でも悔しいけど、謝った方がいいような気がして来た。それも出来るだけ早いうちに……。
取り敢えずは、さっきから、嫌でも耳に入って来る、自己主張激しいこの曲の感想でも書いておくか。
『素晴らしいです、感動しました。感動し過ぎて涙腺崩壊寸前です。ところで質問があります。今日の板書ってテストに出ますか? というか、テスト、どこが出ますか?』
あろうことか、それを横から盗み見た綾子が、
「ほのかって、悩みないでしょ?」
溜息交じりに問う。
「今私、めっちゃ悩んでますってばっ!」
「田所の悪口じゃなくて、私はほのかさんの悪口を言ったつもりですけど」
「え? そうなの? だったら尚更やだしっ!」
「へぇ……尚更やなんだぁ」
綾子は心底呆れたような苦笑を浮かべた。
笑いたければ笑うがいいさ。
でも悔しいけど、謝った方がいいような気がして来た。それも出来るだけ早いうちに……。
取り敢えずは、さっきから、嫌でも耳に入って来る、自己主張激しいこの曲の感想でも書いておくか。
『素晴らしいです、感動しました。感動し過ぎて涙腺崩壊寸前です。ところで質問があります。今日の板書ってテストに出ますか? というか、テスト、どこが出ますか?』
あろうことか、それを横から盗み見た綾子が、
「ほのかって、悩みないでしょ?」
溜息交じりに問う。
「今私、めっちゃ悩んでますってばっ!」



