わたしとあなたのありのまま ‥3‥

「お前の荷物、ここ置くな」

言って、玄関から上がってすぐの壁際に、田所が愛用しているちょっとくたびれたスポーツバッグをドカッと落とした。


そして、ようやくこちらに視線を寄越す。



ベッドの上で抱き合っている(ように見えるだろう)私たちと目が合うと、「あっ……」と小さく声を漏らし、けれど彼は、

「俺のことは気にせず、どうぞ続けて? ゲームやりに来ただけだから」

シレッとそんなことを口にし、ベッドすぐ横のテレビへと向かう。



「ありがとう、荷物」

取り敢えずは礼を言う田所。ひっどい棒読みではあるけれど。



「つーか瀬那、何でお前、ここに居んの?」


「悠斗がいないと授業つまんねぇから、俺もサボった」


涼しげな無表情でそう答えた瀬那くんは、自分の鞄の中に腕を突っ込んで何やら探しているみたい。