わたしとあなたのありのまま ‥3‥

ここまで言ってもまだ気付いてくれない。デリケートな乙女心なんか、ちっともわからない鈍感野郎め。



「だからっ! 臭い……でしょ?」

「そうか? なら、息止める」

「は? そういう問題?」

「じゃ、どういう問題?」


どうしてそうなるのだ。臭いから息止めてまでエッチするとか……。

切な過ぎるだろ、悲劇だろ。



キュッと唇を横に結んで黙り込んでしまった私。けれど、何を思ったか田所の顔が私の目の前に戻って来て。


「冗談だわ、バカ。どんなんでも、ほのかの匂いに変わりねーだろ」


いつもの不機嫌顔に戻って冷ややかにそう言うと、田所の顔が私の耳元に落ちて来た。


そうして私の頭を抱え込み横髪に鼻を埋めて、すうと思い切り息を吸い込む。



「臭くねぇし? 新鮮さそのまま、産地直送」


きゅるるん……。