「ついでに言わせて貰うと、『セレナ』じゃねぇから。『セレーナ』だわ。勝手に縮めんな」
まじか。名前を間違って覚えていたのか、私。
すっごい恥ずかしいじゃん。
厚かましい勘違いに、更に羞恥上乗せ。もう、穴があったら入りたい。
「私、『セレーナ』って言ったもん! 田所こそ、聞き間違ってんじゃねーよっ」
と、言い張ってみる。
「てめ、俺の耳のせいにすんのか? 至って正常だ、素晴らしいぐらいにっ。左右共に1.5だわ」
「1.5って……視力じゃん!」
もうそんなのどうでもいいけど、一応気になったので突っ込んでおく。
「お前なんかなぁ……」
言って田所は私の腰に両手を回した。そうしてクイと、何故だか優しく抱き寄せられた。
「こんなに愛せんのは俺だけなんだよ。覚えとけ」
まじか。名前を間違って覚えていたのか、私。
すっごい恥ずかしいじゃん。
厚かましい勘違いに、更に羞恥上乗せ。もう、穴があったら入りたい。
「私、『セレーナ』って言ったもん! 田所こそ、聞き間違ってんじゃねーよっ」
と、言い張ってみる。
「てめ、俺の耳のせいにすんのか? 至って正常だ、素晴らしいぐらいにっ。左右共に1.5だわ」
「1.5って……視力じゃん!」
もうそんなのどうでもいいけど、一応気になったので突っ込んでおく。
「お前なんかなぁ……」
言って田所は私の腰に両手を回した。そうしてクイと、何故だか優しく抱き寄せられた。
「こんなに愛せんのは俺だけなんだよ。覚えとけ」



