わたしとあなたのありのまま ‥3‥

「なら有り難く……てか、こんなんじゃ足んねぇし?」

案の定、シモい方へ勘違いした田所は、高熱にも関わらずニヤッとほくそ笑んだ。


アホか。いや、アホだ。


進藤くんはプッと吹き出した。そして、

「ごめん、そういう深い意味は全くなかったよ。でもそういうことなら、改めて今度、ちゃんとボックスティッシュ贈るよ」

笑いながらもそう言い残し、笑顔のまま再び私たちに背を向けた。






中庭に取り残されて、田所と二人っきり。

そろり、バツが悪そうな顔で、田所は隣の私を見下ろした。


「送るよ、田所」

「いい、一人で帰れる」

田所は小声で言って、プイと顔を背けた。


「いいわけないでしょ。相当しんどいはずだよ?」

遠慮なのか何なのか……。田所が考えていることは、相変わらずよくわからない。


「お前さ、本当は俺に呆れてんだろ?」


確かに……。

本日もおバカ全開で、それはもう呆れっ放しでしたけども、だから何? そんなの今更でしょ。


「俺としたことが……。今日はとんだ醜態を晒してしまったな」

ふっと、何やら自嘲気味な笑いを小さく漏らして、田所がかしこまった口調で言う。


「はぁ?」

思わず大きな声を出してしまった。そして、田所の顔を至近距離でまじまじと見詰めた。