「田所の鼻水が、汚いわけないでしょーがっ!」
クチビルのその態度が無性にムカついて、思わず叫ぶように言い返した。
「そうだぞ、俺の鼻水は南アルプス……」
「黙って!」
すかさず私に便乗しようとした田所に、ピシャリと言い放つ。
「これは、私が責任を持って処分します」
真面目くさってそう言い、田所の鼻水と、更に土まで付着した汚物以外の何物でもないそれを、自分のスカートのポケットに突っ込んだ。
「うぇー」
クチビルがドン引きしたみたいだけど、どうでもいいわ、そんなの。
「で? 田所くん、何しにわざわざ学校まで来たの? 風邪でしんどいのに」
進藤くんはクチビルとは違い、穏やかな微笑みを浮かべ、田所に優しく尋ねた。
「僕に……」
更に続けて、チラとクチビルの方を見た進藤くん。
「僕たちに、何か言いたいことがあるんでしょ?」
そして、わざわざ言い直した。クチビルなんかに気を遣わなくてもいいのに。
訊かれた田所はキョトン顔。多分、何をしに来たのか、自分自身わからないんだろうなぁ……。
でも突然、何かを思い付いたみたいにハッとして、グイと、ちょっとだけ乱暴に私の肩を掴んで引き寄せた。
不意をつかれ、たちまち燃えそうなほどに顔が火照る。
「ちょっ、田所?」
見上げれば、田所の顔も有り得ないぐらいに紅潮している。密着している部位から、田所の体温も伝わってきて。というかこれは……。
クチビルのその態度が無性にムカついて、思わず叫ぶように言い返した。
「そうだぞ、俺の鼻水は南アルプス……」
「黙って!」
すかさず私に便乗しようとした田所に、ピシャリと言い放つ。
「これは、私が責任を持って処分します」
真面目くさってそう言い、田所の鼻水と、更に土まで付着した汚物以外の何物でもないそれを、自分のスカートのポケットに突っ込んだ。
「うぇー」
クチビルがドン引きしたみたいだけど、どうでもいいわ、そんなの。
「で? 田所くん、何しにわざわざ学校まで来たの? 風邪でしんどいのに」
進藤くんはクチビルとは違い、穏やかな微笑みを浮かべ、田所に優しく尋ねた。
「僕に……」
更に続けて、チラとクチビルの方を見た進藤くん。
「僕たちに、何か言いたいことがあるんでしょ?」
そして、わざわざ言い直した。クチビルなんかに気を遣わなくてもいいのに。
訊かれた田所はキョトン顔。多分、何をしに来たのか、自分自身わからないんだろうなぁ……。
でも突然、何かを思い付いたみたいにハッとして、グイと、ちょっとだけ乱暴に私の肩を掴んで引き寄せた。
不意をつかれ、たちまち燃えそうなほどに顔が火照る。
「ちょっ、田所?」
見上げれば、田所の顔も有り得ないぐらいに紅潮している。密着している部位から、田所の体温も伝わってきて。というかこれは……。



