美しい奥二重の目が不敵に弧を描く。
田所、笑った……?
「これでもくらえ!」
いきなり、丸めたティッシュを進藤くんに向かって投げつけた。
正に、『恩を仇で返す』ってこのことだ、と呆れた。
「やめろって! 田所くん、汚い!」
寸でのところで、進藤くんは身体を捩ってかわす。汚物攻撃は失敗に終わり、地面の上にそれは虚しくも落下。
だがしかし、そんなことでアホな田所が諦めるはずもなく。すかさずそれを拾い上げ、
「バカ、てめぇ……俺の鼻水は南アルプス天然水!」
再び進藤くんに向かって投げつけた。
「意味わかんないよ。ゴミのポイ捨て禁止!」
またしても、抜群のフットワークで華麗にかわした進藤くん。やや動揺しているのか、彼の発言もちょっとだけ可笑しい。田所に比べたら随分ましだけども。
「くそっ、すばしっこいヤツめ」
心底悔しそうに呟いた田所は、地面に落ちたティッシュをしつこく拾いに向かう。
何なの? これ……。
見るに見兼ねて駆け出した私。そうして、田所よりも先に、そのティッシュを拾って奪ってやった。
「秋山、汚ねぇ」
このアホくさい遣り取りを、何もせずただ黙って眺めていただけのクチビルが、今更のように口を挟む。その顔は、本当に汚い物を見ているようなしかめっ面だ。
田所、笑った……?
「これでもくらえ!」
いきなり、丸めたティッシュを進藤くんに向かって投げつけた。
正に、『恩を仇で返す』ってこのことだ、と呆れた。
「やめろって! 田所くん、汚い!」
寸でのところで、進藤くんは身体を捩ってかわす。汚物攻撃は失敗に終わり、地面の上にそれは虚しくも落下。
だがしかし、そんなことでアホな田所が諦めるはずもなく。すかさずそれを拾い上げ、
「バカ、てめぇ……俺の鼻水は南アルプス天然水!」
再び進藤くんに向かって投げつけた。
「意味わかんないよ。ゴミのポイ捨て禁止!」
またしても、抜群のフットワークで華麗にかわした進藤くん。やや動揺しているのか、彼の発言もちょっとだけ可笑しい。田所に比べたら随分ましだけども。
「くそっ、すばしっこいヤツめ」
心底悔しそうに呟いた田所は、地面に落ちたティッシュをしつこく拾いに向かう。
何なの? これ……。
見るに見兼ねて駆け出した私。そうして、田所よりも先に、そのティッシュを拾って奪ってやった。
「秋山、汚ねぇ」
このアホくさい遣り取りを、何もせずただ黙って眺めていただけのクチビルが、今更のように口を挟む。その顔は、本当に汚い物を見ているようなしかめっ面だ。



