「だったらもう一度飛ばして貰えませんか? わたくしには、大好きな大好きな彼氏がおりますのでっ!」
「無理っ! それじゃあいくらなんでもお前に対して失礼だろ? だし俺、パスは一回までって決めてんだよ。
なぁ、悪かったよ、飛ばして。全身全霊で詫びるから機嫌直して? そして俺と付き合って? ね? ほのかちゃん?」
気持ち悪い猫なで声を発しながら、クチビル男は私の右腕を掬い取る。
「だから飛ばされたこと怒ってんじゃないって言ってんのにー! 放して! 放せってコノヤロー!」
「嫌だ。話してみてようやく気付いた。お前、いい! いいよ、最高! そのストレートな物言い、バッサリ切り捨て御免なとこ、たまんねぇ」
「ドMかっ! 気持ち悪いなぁもうー。放してってばっ!」
腕をブンブン振ってみたけど、クチビルは頑として放そうとしない。それどころか、そんな私を眺めてまるで楽しんでいるみたい。
ヘラヘラとだらしなく顔を緩めて笑うばかり。
「無理っ! それじゃあいくらなんでもお前に対して失礼だろ? だし俺、パスは一回までって決めてんだよ。
なぁ、悪かったよ、飛ばして。全身全霊で詫びるから機嫌直して? そして俺と付き合って? ね? ほのかちゃん?」
気持ち悪い猫なで声を発しながら、クチビル男は私の右腕を掬い取る。
「だから飛ばされたこと怒ってんじゃないって言ってんのにー! 放して! 放せってコノヤロー!」
「嫌だ。話してみてようやく気付いた。お前、いい! いいよ、最高! そのストレートな物言い、バッサリ切り捨て御免なとこ、たまんねぇ」
「ドMかっ! 気持ち悪いなぁもうー。放してってばっ!」
腕をブンブン振ってみたけど、クチビルは頑として放そうとしない。それどころか、そんな私を眺めてまるで楽しんでいるみたい。
ヘラヘラとだらしなく顔を緩めて笑うばかり。



