えっ? ってことは……。
「さっきの……全部、演技?」
「当然でしょ。悠斗の彼女抱くとか、ないわー」
わざとらしいしかめっ面で言って、瀬那くんは顔の前で右手をひらひらさせる。
「それに、本気で抱くつもりだったら、もっとちゃーんと、ほのちんがその気になるような誘い方するし」
などと訳のわからんことをほざく瀬那くん。でもそんなのどうでも良くて。
「瀬那くんなんか俳優になれるわけないじゃん! せいぜい男優でしょ? AV男優!」
怒り任せに声を荒げて反論すれば、
「出たっ、毒舌ほのちん。復活はえぇー」
なんて。瀬那くんは面白がって笑っている。
腹が立つけど、それ以上にホッとして、全身の力がみるみる抜けていく。
崩れ落ちる身体を支えようと、咄嗟にベッドの端っこに掴まった。そうしてその手の間に顔を埋めた。
「ああ、もう……ほんっとに怖かったぁー。田所以外の人に押し倒されるのが、こんなにも恐ろしくて嫌なことだって、初めて知った」
「なんかそれ、地味に傷つくんだけど」
ぼそっと零した瀬那くんを、勢いよく顔を上げて振り返った。
「いや、何でもない。いいよ、いい。わかってくれたならそれで。心を痛めた甲斐があった」
そう言うと、瀬那くんは難儀そうに立ち上がった。
「さっきの……全部、演技?」
「当然でしょ。悠斗の彼女抱くとか、ないわー」
わざとらしいしかめっ面で言って、瀬那くんは顔の前で右手をひらひらさせる。
「それに、本気で抱くつもりだったら、もっとちゃーんと、ほのちんがその気になるような誘い方するし」
などと訳のわからんことをほざく瀬那くん。でもそんなのどうでも良くて。
「瀬那くんなんか俳優になれるわけないじゃん! せいぜい男優でしょ? AV男優!」
怒り任せに声を荒げて反論すれば、
「出たっ、毒舌ほのちん。復活はえぇー」
なんて。瀬那くんは面白がって笑っている。
腹が立つけど、それ以上にホッとして、全身の力がみるみる抜けていく。
崩れ落ちる身体を支えようと、咄嗟にベッドの端っこに掴まった。そうしてその手の間に顔を埋めた。
「ああ、もう……ほんっとに怖かったぁー。田所以外の人に押し倒されるのが、こんなにも恐ろしくて嫌なことだって、初めて知った」
「なんかそれ、地味に傷つくんだけど」
ぼそっと零した瀬那くんを、勢いよく顔を上げて振り返った。
「いや、何でもない。いいよ、いい。わかってくれたならそれで。心を痛めた甲斐があった」
そう言うと、瀬那くんは難儀そうに立ち上がった。



