わたしとあなたのありのまま ‥3‥

「そうだけど……残念、今、悠斗はここにいない。ってなわけで、今の俺は悠斗の友達ではなく、ただの、愛に飢えた野獣です」


「こんなの、愛なんかじゃない」


「ほのちん、そこだけ突っ込むんだ」


ふっと、小さく息を漏らして、瀬那くんはその甘く整った顔に嘲笑を浮かべた。



「けど、これまた残念なことに、男ってセックスする時、相手の子を本気で愛せたりすんだよね。行為中に限って、だけど。

出すもん出してスッキリしたら、嘘みたいに冷めちゃうけどね」


「最低」


「器用って言えよ」


艶やかで甘い命令口調は、瀬那くんの武器だと思う。これを使って、何人もの女子をたぶらかして来たんだ。最低、瀬那くんってホント最低。



そんなどうでもいいことを考えている間に、私の左頬を覆っていた掌は、すうっと輪郭を撫でながら移動して顎先へ。


私の両手は、瀬那くんのもう一方の手で頭の上に束ねられたままだ。

全身の力を顔に集中させて、何とか逃れようとしてみた。けれど瀬那くんの右手がそれを許さない。


掴まれているというより軽く添えられているだけみたいに感じるのに、それは重い鉛みたいに私の顎を固定したまま、少しもぶれることなく不動。