「そうなの? まぁうちはチビがいるからね。実際は働きたくても働けないってとこかな。けど四六時中、家に居るってどうよ?」
瀬那くんはどうしてだか不満げに言って、おじゃましまーす、と体裁程度の挨拶を口にしながら靴を脱ぐ。
「専業主婦だって出掛けるでしょ? 買い物とか、お友達とランチとか。瀬那くんが帰る時間には家に居るようにしてるだけじゃない?」
「ああ、そっか……」
瀬那くんはふと立ち止まり、正面をぼんやり眺めて溜息まじりにそんな言葉を吐いた。
まさかだけど瀬那くん、今そのことにようやく気付いた? 嘘でしょ?
瀬那くんのお母さんは後妻で、いわゆる継母。そして、半分血の繋がった幼い弟がいるって聞いたことがある。
だけどそれにしても……彼女のことを知らな過ぎでしょう?
義理のお母さんに同情してしまう。余計なお世話だろうけど。
田所以外の男子を自分の部屋へ上げるのは、やっぱり抵抗があった。
だけど……。
いっか、瀬那くんだし。
散らかっているけど、それだって相手が瀬那くんだから別にいいやって思った。
瀬那くんはどうしてだか不満げに言って、おじゃましまーす、と体裁程度の挨拶を口にしながら靴を脱ぐ。
「専業主婦だって出掛けるでしょ? 買い物とか、お友達とランチとか。瀬那くんが帰る時間には家に居るようにしてるだけじゃない?」
「ああ、そっか……」
瀬那くんはふと立ち止まり、正面をぼんやり眺めて溜息まじりにそんな言葉を吐いた。
まさかだけど瀬那くん、今そのことにようやく気付いた? 嘘でしょ?
瀬那くんのお母さんは後妻で、いわゆる継母。そして、半分血の繋がった幼い弟がいるって聞いたことがある。
だけどそれにしても……彼女のことを知らな過ぎでしょう?
義理のお母さんに同情してしまう。余計なお世話だろうけど。
田所以外の男子を自分の部屋へ上げるのは、やっぱり抵抗があった。
だけど……。
いっか、瀬那くんだし。
散らかっているけど、それだって相手が瀬那くんだから別にいいやって思った。



