すぐに追いついて、何故か田所ではなく私の隣に並んだその人。
ミルクティ色の髪が、ふわり、風にすくい上げられると、甘い匂いがどこからともなく香る。
瀬那くんは、今日もフェロモン全開だ。
「俺も手ぇ繋ごっと」
軽い口調で言ったと思ったら、空いている方の手をガシと掴まれた。
「やめてよっ!」
つい声を荒げて、その手を乱暴に振り払った。
酷く驚いた顔の瀬那くんを見て、ハッと我に返る。
「あ、ごめ……」
謝ろうと思ったのに、田所がそれを遮って口を開いた。
「全身わいせつ物のお前に、触られたくないって」
冗談ぽく言って、田所はくくっと喉を鳴らして笑った。
「全身排泄物のお前に言われたかねぇわ、うんころうんこ」
瀬那くんもすぐ、いつもの調子に戻って憎まれ口を返す。
「では、わいせつ物はお邪魔みたいだから、気を利かせて先行きます」
瀬那くんは妙に真面目くさってそう言うと、手を額に当てキリリと敬礼のポーズ。
そうして私たちを置いて、自分だけ足早に進む。
みるみる小さくなっていくその背中を、ほんの少しの間、ぼんやり眺めていた。
ミルクティ色の髪が、ふわり、風にすくい上げられると、甘い匂いがどこからともなく香る。
瀬那くんは、今日もフェロモン全開だ。
「俺も手ぇ繋ごっと」
軽い口調で言ったと思ったら、空いている方の手をガシと掴まれた。
「やめてよっ!」
つい声を荒げて、その手を乱暴に振り払った。
酷く驚いた顔の瀬那くんを見て、ハッと我に返る。
「あ、ごめ……」
謝ろうと思ったのに、田所がそれを遮って口を開いた。
「全身わいせつ物のお前に、触られたくないって」
冗談ぽく言って、田所はくくっと喉を鳴らして笑った。
「全身排泄物のお前に言われたかねぇわ、うんころうんこ」
瀬那くんもすぐ、いつもの調子に戻って憎まれ口を返す。
「では、わいせつ物はお邪魔みたいだから、気を利かせて先行きます」
瀬那くんは妙に真面目くさってそう言うと、手を額に当てキリリと敬礼のポーズ。
そうして私たちを置いて、自分だけ足早に進む。
みるみる小さくなっていくその背中を、ほんの少しの間、ぼんやり眺めていた。



