わたしとあなたのありのまま ‥3‥

「ごめん、何?」

冬以は申し訳なさそうに苦笑して聞き返す。



「えっと、『楽しみだね』って……」

「ああ……うん。楽しみ」


冬以はすぐにそう返して、顔をくしゃっとさせて笑った。



突然に、私の中に正体不明の違和感が生まれた。それが気になって仕方がなくて、何だかモヤモヤする。



「進化したなぁ……」

再び銀の球を見上げた冬以が、ボソリとこぼした。



「冬以、もしかして来たことある?」

「うん。新しくなる前にね。その時はドームみたいだった。こんな風に浮かんでなくてさ」

「そうなんだ。私もさ、小学校の遠足で来たことあるよ。すっごい感動したの覚えてる」

「俺は二年ぐらい前……かな?」

「えー、まだ最近じゃん」

「最近でもないでしょ?」


冬以はそう言って、フッと微笑を浮かべた。