「単刀直入に言うよ。僕は秋山さんとお付き合いしたいと思っている。だからそのことについて話がしたいんだ。5分で済む――いや、済ませるから。駄目かな?」
進藤くんは私だけをじっと見詰めて言った。眼鏡のレンズ越しに私へ向けられた、縋るような目線が痛い。
「えっと……『お付き合いしたい』とか言われても、私は今、田所とお付き合いしていますので……」
しどろもどろにそう言ったけれど、
「三分な」
横から田所が勝手に同意した。何してくれてんだーコイツは。
「はっ?」
思わず大きな声を張り上げた。でもそんなの誰も聞いちゃいない。
「三分なんかじゃ、とても僕の気持ちは語り切れない」
「三分だ」
私を余所に、男同士勝手に話を進める。どうなってんだ、これ?
進藤くんは私だけをじっと見詰めて言った。眼鏡のレンズ越しに私へ向けられた、縋るような目線が痛い。
「えっと……『お付き合いしたい』とか言われても、私は今、田所とお付き合いしていますので……」
しどろもどろにそう言ったけれど、
「三分な」
横から田所が勝手に同意した。何してくれてんだーコイツは。
「はっ?」
思わず大きな声を張り上げた。でもそんなの誰も聞いちゃいない。
「三分なんかじゃ、とても僕の気持ちは語り切れない」
「三分だ」
私を余所に、男同士勝手に話を進める。どうなってんだ、これ?



