「えー踊ってよー」
「踊れっ!」
とうとう野次みたいなのも飛び始めて、冬以が益々困った顔になる。
気の毒に……。
でも冬以は腹を立てたりしない。「金取るよ?」なんて、冗談言って笑って見せた。
「払うし! 金ぐらい!」
オッサンみたいなことを口にしたのは、紛れもなく女子の声で。
センターの女子も、それに便乗して言う。
「みんな、先生のダンス見たいんだってば。ほんと、どうしたら踊ってくれんの?」
こちらは必死というより切実だ。
もうここまで来たら、逃げ場はどこにもないような気がする。
窮地に追い込まれてしまった冬以、可哀想……。
「じゃあ……」
冬以が観念したように、渋々口を開く。そうして観客側にチラと一瞬だけ視線を寄越した。
あれ? 今私、冬以と目が合った気がする。
「踊れっ!」
とうとう野次みたいなのも飛び始めて、冬以が益々困った顔になる。
気の毒に……。
でも冬以は腹を立てたりしない。「金取るよ?」なんて、冗談言って笑って見せた。
「払うし! 金ぐらい!」
オッサンみたいなことを口にしたのは、紛れもなく女子の声で。
センターの女子も、それに便乗して言う。
「みんな、先生のダンス見たいんだってば。ほんと、どうしたら踊ってくれんの?」
こちらは必死というより切実だ。
もうここまで来たら、逃げ場はどこにもないような気がする。
窮地に追い込まれてしまった冬以、可哀想……。
「じゃあ……」
冬以が観念したように、渋々口を開く。そうして観客側にチラと一瞬だけ視線を寄越した。
あれ? 今私、冬以と目が合った気がする。



