わたしとあなたのありのまま ‥3‥





結局、田所のチームは負けてしまった。


いくら進藤くんがスリーポイントシュートで点を稼いだって、あれほどの『足手まといくん』が居たんじゃね、と。誰もが納得の結末。




試合終了後、整列して挨拶を済ませたら、田所は一目散に私の元へ飛んできた。



「見たかほのか、俺の雄姿を」



どの口がそれを言いますか。



「進藤のスリーポイント、あれは俺の好プレイあってこそだしな」


得意気に言って、たまたま傍を通りかかった進藤くんに、なんと田所は「なあ?」と、躊躇いもせず同意を求めたのだ。



この男、ある意味『向かうところ敵なし』だなぁ、と思う。



進藤くんは額に光る汗を半袖体操服の袖で拭いながら、それでも爽やかに微笑んで、

「田所くん、ナイスファイト」

サラリと言って、田所の背中をポンと軽く叩いていった。


それは嫌みでもなんでもなく。



清く正しいスポーツマンシップを垣間見た気がした。