わたしとあなたのありのまま ‥3‥

そんな田所も、可愛くて大好き。



「何だ、あの醜態は……」

応援に付き合ってくれた綾子が溜め息混じりにこぼした。



「『醜態』とか言わないでよ、失礼な」

思わずムキになって言い返せば、ふん、と鼻を鳴らして綾子は失笑しやがった。



ついさっきまで観ていた照哉くんのバレーの試合を思い出す。



悔しいしけど――

芸術的なほど素晴らしかった。


キレのあるサーブは、未経験者じゃ手も足も出ない。たまに触れることが出来ても、余りの威力にボールはとんでもない方向へ飛んでいく。


正に殺人サーブ。



スパイクだって凄い。


背はそんなに高くないのに、それを跳躍力でカバー。

囮で相手チームのブロッカーを騙したり、そうかと思えば、コートの端ギリギリに鋭いスパイクを叩き込む。