わたしとあなたのありのまま ‥3‥





スポーツ大会は予定通り、10月最後の木曜日に開催された。



本日は晴天なり。



あれから冬以と顔を合わせることもなく、田所との関係もすっかり元通り。


気持ちだけはラブラブ。田所は相変わらず、気の利いた甘い言葉なんか決して言わないけれど。



田所が出場するバスケの試合は、ちゃんと応援に行ったんだけど、田所はダンクを華麗に決めるどころかボールに触ることすら出来ない。


たまにパスを受け取っても、すぐに相手チームに奪われてしまう。



ボールの方が、田所を華麗にスルーしている。



それでもドロケイ(泥棒警察)で鍛えられた脚力が光る。

コート中をまるで風のように無駄に駆けずり回って、田所自身はすこぶるご満悦だ。



誰かがシュートを決めると、必ずその傍には田所が居て。何の役にも立っていないくせに、変な掛け声と共にハイタッチを交わす。