わたしとあなたのありのまま ‥3‥





しばらくの沈黙の後、急に思い出したように瀬那くんが、

「そういや、ほのちんは何出んの?」

と聞く。


そっかぁ、そうだよね。尋ねたら尋ね返される。そんなの当たり前のことなのに、どうしてだか全く思いも寄らず。



「私は……」

言いたくなくて口籠った。


「もったいぶんなよ、よけ気になんだろ」

田所にまでそう言われ、渋々「綱引き」と答えた。



ぶっ――

両サイドが同時に吹き出した。



だから言いたくなかったんだ。

みんなが熱き戦いに盛り上がる中、華も何もない地味な綱引き。


私らしいと言えば私らしいけど。寧ろ、らし過ぎて笑われているんだと思うけど。