わたしとあなたのありのまま ‥3‥

「へ? ああ、うん。沼小(ヌマショウ)に神龍(シェンロン)出たかと思った」

言って瀬那くんは、ふっと鼻で笑った。



沼小って、青沼小学校? 確か田所の出身校だ。


ミニバスケじゃん。あんなの田所ほどの長身なら、ちょっとジャンプすればダンク余裕でしょ。



「何、沼小って。練習なんかしてないじゃん。いつものメンバーで遊んでただけじゃん」


しかも瀬那くんは、バスケじゃなくバレーに出場ですしねっ!



私が邪魔だと言わんばかりに、身を乗り出して喋っていた両サイドの男ども。


ほんの数秒真顔で見詰め合って、そのまま何も言わず、ゆるーっと上体を引き、元通り背もたれに半身を委ねた。



二人とも何を見てんだか。田所の視線は前方、瀬那くんは何故だか空を仰いでいる。



「ふっ……」

かなりの時間差で、瀬那くんが小さく笑った。