無意識的に、手の甲で自分の口を塞いでいた。
田所はその手を優しくそっと剥がすと、指を絡めて私の顔の横に貼り付けた。
「ほのか……一緒に……」
「無理、もう、無理」
「待てってほのか」
「無理、待てない、ああ……」
結局私たちは――
全く同じ瞬間に、天高く昇りつめた。
『その陰鬱な気分、俺が吹っ飛ばしてやろうか?』
陰鬱な気分どころか、記憶も吹っ飛びましたって。
田所はその手を優しくそっと剥がすと、指を絡めて私の顔の横に貼り付けた。
「ほのか……一緒に……」
「無理、もう、無理」
「待てってほのか」
「無理、待てない、ああ……」
結局私たちは――
全く同じ瞬間に、天高く昇りつめた。
『その陰鬱な気分、俺が吹っ飛ばしてやろうか?』
陰鬱な気分どころか、記憶も吹っ飛びましたって。



