わたしとあなたのありのまま ‥3‥

田所の両腕が、膝を抱き締めている私を丸ごと、横から包み込んだ。



ドクドクと、鼓動がうるさく全身に響く。田所の息づかいを右頬に感じ、その余りの近さにまたドキドキする。



恐る恐る隣を見上げれば、


「その陰鬱な気分、俺が吹っ飛ばしてやろうか?」


やけに艶やかな囁きをその口から漏らし、田所は悪戯っぽく微笑んだ。



「何? どういうこと?」

焦燥しきって尋ねても、田所は何も答えず、目を細めて薄く笑むだけ。


その美麗で妖艶な微笑に、息もできないほどに胸が高鳴った。