繋いでいた手がほどけた。それは、私じゃなく田所からだった。
どうして? どうして、彼氏の田所が遠慮するの?
訳がわからず隣を見上げたら、田所は横目で私を見下ろし、
「先、行ってるわ」
言って、ニッと一瞬だけ無理矢理な笑顔を作って見せた。
「待って、田所!」
歩き出した田所を追おうとしたら、すぐに背後から手首を掴まれそれを阻止される。
ゆるゆると振り返れば、冬以が私を真っ直ぐ見据えていて、
「返事、聞かせて?」
と、穏やかに言って、ふわっと微笑んだ。
「冬以、ごめん。私、田所以外は考えられない。だから、こういうのもう……やめて欲しい」
「今は、でしょ? 人の気持ちって、永遠じゃないし絶対なんか有り得ないと思う。ほのかの気持ちだって、今はそう言ってても、変わる可能性は十分あるんじゃない? それは否定しないよね?」
「そんなの……。みんながみんなそんな考えだったら、世の中修羅場だらけじゃん。おかしいよ、冬以」
どうして? どうして、彼氏の田所が遠慮するの?
訳がわからず隣を見上げたら、田所は横目で私を見下ろし、
「先、行ってるわ」
言って、ニッと一瞬だけ無理矢理な笑顔を作って見せた。
「待って、田所!」
歩き出した田所を追おうとしたら、すぐに背後から手首を掴まれそれを阻止される。
ゆるゆると振り返れば、冬以が私を真っ直ぐ見据えていて、
「返事、聞かせて?」
と、穏やかに言って、ふわっと微笑んだ。
「冬以、ごめん。私、田所以外は考えられない。だから、こういうのもう……やめて欲しい」
「今は、でしょ? 人の気持ちって、永遠じゃないし絶対なんか有り得ないと思う。ほのかの気持ちだって、今はそう言ってても、変わる可能性は十分あるんじゃない? それは否定しないよね?」
「そんなの……。みんながみんなそんな考えだったら、世の中修羅場だらけじゃん。おかしいよ、冬以」



