わたしとあなたのありのまま ‥3‥

そして……。



「ほのか――


俺に抱かれてみない?」



あまりのびっくり発言に絶句してしまう。私の顔、今燃えているんじゃないだろうか、もの凄く熱い。



「冗談だよ」


プッと吹き出した冬以の笑顔は、妖しいほどに魅惑的で、胸がざわめいて仕方がない。



『冗談だよ』って言われても、乱れてしまった心と呼吸はそう簡単には元に戻ってくれない。



どうしてくれるんだ。



何とか言ってよ田所!


私の肩からダラリと垂れ下がっている田所の両腕を、ギュッと握った。

なのに、ノーリアクション。



気になったから、ゆるゆると振り返って見上げれば、田所はただ呆然として冬以を見詰めている。