サァ―――

私の目の前には大きな桜の木がある。

私の名前は幸村紘(ヒロ)

私には家族がいない……

昔、叔父に殺された……

私に残されたのはこの刀のみ

たしか名前は……そう

[桜雪(オウセツ)]

江戸時代から代々受け継がれている家宝の刀

するとどこからか声が聞こえてきた