それから御通夜やお葬式が次々に行われた。
綾音は灰になったんだ。あんなに暖かかったのに…綾音の温もりは感じられなくなった…











それからは色を失った毎日だった。笑顔なんてできるはずもなく、俺はどんどん落ちていった。
俺の親は金持ちで息子がこんなだと営業に差支えがあるからと俺のキャラを勝手に作った。
“爽やかな王子さま”コレが俺に与えられた俺のキャラ。









いつも楽しくもないのに笑顔笑顔…
正直疲れる…







そんな疲れる毎日を送っていると当然ストレスも溜まるわけで、俺はクラスで思いっきりキレてしまった。
それが原因で転校が決まった。









新しい教室に入って軽い挨拶をした後、担任は俺に席を選ばせた。
隣はどの席も女子で正直何処でもよかった。
でも良く見ると…窓側の席の隣の子が何処となく綾音に似ていた。
コレが柚依の隣の席を選んだ理由。






柚依に期待させて悪いとは思うけど、綾音を忘れるためにはコレしかないんだ…
ごめんな…柚依…