俺は柚依と一緒に行動するようになった。
でもそれは柚依を好きだからとかじゃなく、ある女を忘れるためだった。











2年前――





「祐樹~。買い物行こう!!」








『メンドくせ~よ。今度でいいじゃん。』









当時、俺には綾音という1コ上の彼女がいた。
綾音は俺の初恋だった。俺が初めて女に告ッて付き合うことになったんだ。
だから、俺は綾音を心から大事にしていた。
でもこの日を境に俺の人生はどんどん狂って行ったんだ…













「ふ~んだ!!そんな事言うなら1人で行ってくるもん。」












『気をつけて行って来いよ~。』











「はぁい!!」