隣の席をそっと見る。 今日ちゃんと祐也君の顔を見る。 いろいろな感情がごちゃ混ぜになってなんだか泣きそうになる。 なんでこの人を見ると苦しくなるんだろう。 なんでこの人はいじわるなのに、 優しいのだろう。 なんでこの人を好きになっちゃったんだろう。 ずっと見ていたのに、 気づいてるはずなのに、 祐也君は一度もあたしのほうを見なかった。