走り出して数分。 やっぱり祐也君の様子がおかしい。 走りながら祐也君を盗み見する。 いつもより息が上がっている。 え…大丈夫なの…?! そう思っててもなぜか、 大丈夫? の、ひとことが言えなかった。 ここで言ったらなんだか、祐也君が離れて行ってしまいそうだったから――