イタズラな笑顔



走り出して数分。





やっぱり祐也君の様子がおかしい。






走りながら祐也君を盗み見する。





いつもより息が上がっている。






え…大丈夫なの…?!






そう思っててもなぜか、





大丈夫?




の、ひとことが言えなかった。





ここで言ったらなんだか、祐也君が離れて行ってしまいそうだったから――