一時間目の授業が始まる。




うーー、最初から数学なんて頭が働かないよぅ!




「この問題を、栗原」






こういうときに限って、






さされる…





運悪っっ!






「わかりません」




そう、言おうとしたとき――



あたしの視界に祐也君が映った。