心臓の鼓動がどんどん速くなる。 もっと聞きたいことができた。 「じゃ、じゃあっ…な、なんでっ…だっ、抱き …しめて…くれてるの…?」 自分で言ってちょっと恥ずかしい。 でもね、知りたいの。 抱きしめてくれる意味を。 その感情のカタチを。 すると祐也くんは私から離れた。 「知りたい?」 そう言っていつもみたいにイタズラっぽく笑った。