イタズラな笑顔

「栗原」




ふと、名前を呼ばれた。





祐也君かー




「なんでしょう?」






「…足、遅くても、平気だから…」






「…え?」







「俺が挽回してやるから」







。゜。゜。゜。゜



「あ、ありがと」









こんなこと、言ってもらったの初めてだ。




男子は、みんな遅い人を責めると思ってた。