「美樹ーー!大丈夫っ?」



ちょうど昼休み頃、みんなのところに戻った。



「うん、だいぶ楽になったよ」



紅葉にずいぶん心配かけちゃった…



クラスの子たちにも。



すると、圭君がやってきた。



あたし、圭君におんぶされてたんだぁ…




考えてるとほっぺが熱くなってくる。



「美樹ちゃん大丈夫?」



おんぶなんてなんてことないって顔で




話しかけてくる。




あたしだけ意識しちゃってるのはおかしいよねっ!



あたしもなんてことないように、




「うん!あ、ありがとっ!」



って言った。




「美樹ちゃん、かーわいっ!」


「もー圭君はー」


圭君はみんなに可愛いっていう。



だから、あんまり真にうけないようにしてるけどやっぱり可愛いって言われると嬉しい。


女の子で可愛いって言われて嬉しくない子なんていないよね!



でも、みんな本当に言ってほしい人になかなか言ってもらえないんだよね…



はぁー



なーんか、ため息。