気づいたら、俺は保健室のベッドにいた。 寝てたみたいだ… もぞもぞと起き上がると先生がやってきた。 「あら、起きたの?体だるくない?」 「さっきよりは…」 「そう?よかったわ」 保健の笹山先生は男に人気だ。 確かに、きれいだし、スタイルもいい。 俺も、先生目当てに友達と保健室に行ったりしてた。 先生と、こうして二人きりになりたいと友達と話してた。 今その望んでた状況なのに、 先生なんてどうでもよかった。 頭の中には栗原しかいなかった。 認めたくないけど、栗原しか俺の中にいない。