――――――――――
――――
『セーンパイ』
「…!」
『びっくりしました?』
「…まぁ、うん」
あたしがそう言うと、彼はいたずらに笑った。
そりゃそうだ。
いつもと違って、いきなり背後から声を掛けられたのだ。驚かないわけがない。
「今日は、どうしたの」
『いえ…、ただセンパイに、会いに来ただけです』
とんでもないことを、彼はサラリと言う。
その言動に、耳を疑うことも、しばしばある。
「会いに来ていただけるなんて、光栄です」
『なんで敬語なんですか』
ちゃんとつっこんでくれた。
やっぱりそういうところも、キミは真面目ね。

